引越し前の準備で面倒な作業となるのが荷造りです。業者を利用する方法もありますが、費用が余計にかさんでしまうため、自分で行う方も多いでしょう。
しかし、ほかにもたくさんある準備作業に追われる中、一体どこから手をつけるべきか考えただけでも面倒になるでしょう。今回は、そんな荷造り作業を少しでもスムーズに終わらせるポイントと、必要な道具や時間の目安について解説していきます。
1. 荷造りを始めるタイミング
まずは、引越し前に行う荷造りについて解説していきます。
1-1. いつから始めればいい?
理想は引越し当日の3週間前からですが、最低でも2週間前には始めることをおすすめします。仕事や家事で忙しい平日はもちろん、貴重な休日を使っての片付けや梱包作業は思いのほか進まないものです。一気にやろうとせず、できるだけ余裕を持って少しずつ進めていきましょう。
1-2. 荷造りのおおまかな流れ
荷造りは、目につくところから手当たりしだいに始めてしまうと、途中で疲れてやる気もなくなってしまいます。引越しの直前まで、そして引越し直後からもなるべく不自由なく生活できるよう、計画を立てながら片付けていくとよいでしょう。
最初の2~3週間前は、普段あまり使わない場所の整理から始めます。新居に持っていくものはまとめ、出てきた不用品はこれを機に処分してしまいましょう。本やゲームといった娯楽品、時期外れの服や電化製品など、今すぐ使わなくても問題ないものから優先的に段ボールへ入れるようにしましょう。
このとき、すぐにものを出し入れできるよう、封はしないでおきます。クローゼットの整理が終わったらキッチン、次にリビングというように、1つの場所ごとに片付けていくとスムーズです。
残りの1週間で、日用品などの荷物を順次まとめていきます。日用品専用の段ボールやキャリーケースを用意し、歯ブラシやシャンプーといった生活用品、仕事で使う道具や洋服など、切りのよいタイミングで段ボールに入れておきましょう。
そして、引越しの前日までには冷蔵庫と洗濯機のコンセントやホースを外しておいてください。特に冷蔵庫は、霜取りをして運搬時の水漏れを防ぐ必要があるため、引越しの15時間以上前にはコンセントを忘れず抜いておきましょう。最後に部屋をくまなくチェックし、忘れ物が残っていないことを確認できたら、段ボールに封をして荷造り作業は完了です。
2. 荷造りに必要な道具
次に、荷造りに使う主な道具について解説していきます。
2-1. 段ボール
単身者の場合、おおよそ15個前後あればよいでしょう。小さめ(宅配便100サイズ程度)と大きめ(宅配便120サイズ程度)の2サイズを、必要と思う個数より少し多めに用意すると安心です。
大抵は引越し業者に頼めば無料でもらえますが、単身者向けパックを利用する場合、業者によって提供していないところがあります。インターネットで購入するか、もしくはスーパーやドラッグストアなどで不要な段ボールをわけてもらいましょう。
2-2. ガムテープ
基本的には、安価で使い勝手もよいクラフト(紙)テープがあれば十分でしょう。
2-3. ビニール袋とビニール紐
出てきたゴミを捨てるときに使います。また、コンセントや部品など細々したものをまとめるときにも便利です。
2-4. 新聞紙
食器など割れやすいものの梱包材や、段ボール内の隙間を埋める緩衝材として使います。用意が難しければ、不要になった衣類や古いタオルでも代用可能です。
3. 荷造りの注意点
ここからは、荷造りを行う注意点について解説していきます。
3-1. 段ボールに入れてはいけないもの
引越し後すぐ必要になるもの、そして紛失すると困るものは、バッグやキャリーケースに入れて自分で運びましょう。主なものは以下のようになります。
- 財布
- 通帳、印鑑、パスポート、健康保険証などの貴重品
- 車や自転車などのカギ類
- 引越し業者との契約書
- 携帯の充電器
- 荷ほどきに使うもの(ゴミ袋、カッター、ハサミ、軍手など)
3-2. 正しい梱包方法
荷物の種類によって箱のサイズを変えることが大切です。衣類など軽いものは大きめ、本や食器といった重くなるものは小さめの箱に詰めましょう。
少しでも荷物の数を減らそうと大きな箱へまとめてしまうと、場合によっては底が抜けてしまいます。段ボールは、自力で持ち上げられる重さまでにするのがポイントです。
また、ガムテープで封をするときは、縦と横に貼って十字にすることをおすすめします。側面や角までガムテープを伸ばし、厳重に封をしましょう。
そして、段ボールの中身が一目でわかるよう、段ボールの上部と側面にものの名前と納める場所を記入しておきましょう。「食器類・キッチン」といったように特徴を明記しておけば、搬入や荷ほどきが短時間で終わります。また、食器や鏡などが入った段ボールには、「割れ物注意」と大きな文字で書いておくと安心です。
3-3. 必要ない作業を省く
ものによっては、わざわざ段ボールへ詰め直す必要はありません。少しでも作業を減らし、無駄な労力やストレスはなくしてしまいましょう。
まず、代表的なものは大型家電です。テレビや洗濯機、冷蔵庫など、段ボールに入らないサイズの電化製品は、業者が引越し当日に無料で梱包してくれます。
また、衣類が入っている衣装ケースも、そのまま運んでもらえることが多くあります。その場合は中身が飛び出さないよう、フタや引き出しをガムテープで固定しておきましょう。
さらに、ハンガーにかかった洋服も、専用のボックスに移してそのまま運んでくれる業者もあるようです。ただし、引越し業者によって可能なサービスは少しずつ異なるため、事前に確認しておきましょう。
4. まとめ
荷造りは時間も労力もかかる大変な作業ですが、少しでも早いうちから取りかかることが大切です。適切な方法で丁寧に準備しておけば、当日の引越し作業も楽に行えるようになります。荷造り作業で困ったときは、今回のポイントをぜひ参考にしてみてください。
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